虎太を下僕にして、ギタギタに傷つけて別れてやるって思っていたのに できなかったのはあたしが本当に虎太のことが大好きだったから。 ううん。ある意味、虎太にとって一番ダメージの大きな別れ方になったのかもしれない。 涙を拭いて、大きく深呼吸した。そして、駅のホームへと足を進めた。 今は苦しいけど、いつか傷が癒える日がくる そう信じて、一歩ずつ前へ進むんだ――…… 第7話:終わり