二人の鞄とコンビニの袋が床に散乱してもなお、荒々しいキスは続けられて 「虎……太っ……待っ」 「喋んな。舌噛むぞ」 ――ドキン…… ずっと、下僕にしてたから、こんな虎太を見るのは久しぶりだった。 キスをする行為も久しぶりで、胸の鼓動が加速する。あたしは虎太の言う通り黙って目を閉じた。