女としてのプライドなのか、真奈美へのあてつけなのか


自分がやろうとしていることがよく分からない。



ただ、今の虎太はあたしを必要としてくれていて


女として、きちんと見てくれている証明が欲しかったのかもしれない。



「あ、ちょっとコンビニ寄る。待ってて」


「うん」



虎太は一人、コンビニの中に入って行った。あたしを外で待たせるということは、きっとゴムを買うんだ。


ラブホに置いてあるゴムは信用できないと言って、いつも自分で買ったものを使っていたから。



真奈美と浮気した時も、こんなふうにコンビニの外で待たせていたのかな。