あたしも殴り返したからいいけど。だけど……計画のためとはいえ、あたしは真奈美に虎太の幼なじみって嘘をついたわけで…… 車の中で、大和くんが事情を話してくれてそう。あたしのこと、庇ってくれたし。 「真奈美ちゃんと大和が兄妹って知ってたのか?」 「合コンの時、たまたまね」 「マジかよ……」 虎太はベッドに腰かけると、大きなため息をついた。色々と混乱しているみたい。だけど、それはあたしも同じで…… 「ねぇ、初めてあたしの目の前で真奈美に電話をした時。なんで法事があるって嘘ついてたの?」