「彼女ってもしかして……綾香さん?」
「へ?」
あ、あたしに矛先がむいて驚いていると虎太が大きく頷いた。
次の瞬間、真奈美があたしに近づいてきて渇いた音が響き渡った。
真奈美に……殴られた。
「どうして幼なじみなんて嘘つくの? 彼氏の虎太くんがいるのにお兄ちゃんとデートするわけ?」
「真奈美! 綾香ちゃんにキレるのは違うだろ。綾香ちゃんはむしろ被害者なんだぞ!」
「そうだ。殴りたいなら俺を殴って。俺が全部悪いんだから」
真奈美は二人の男の子から庇われるあたしに対して、敵意のある目で睨み付けてきた。
プチん……
あたし、キレました。


