「ぃや…来ないで…」 視界が涙でぼやける 怖い…怖いよ… 「は…おと…」 震える声で、いるはずも無い彼の名前を呼ぶ 「黒猫ちゃん。ちょっと、日高に気に入られてるからって、調子に乗らないほうがいいよ?」 言いながら、手で無理やり視線を合わせられる 「どーせ、なんとも思われてないんだからさ」 「っ!!」 呆れたように、冷たくいい放たれた言葉に、抑えこんでいた私の不安が大きくなった