「…!起きてたのか。薬は抜けたか?」


保健室に来たのは葉音だった

え…薬…?


「薬…?」


何のことか解らず、葉音に尋ねる


「何か…飲まされたろ?男子に。あれ、媚薬だったらしいぞ?」


そう言われて思い出す

葉音以外の異性の唇の感覚

って、媚薬?
私、そんなの飲まされたの?

じゃ、葉音が来なかったら、私は確実に…

その先を想像して、寒気が走った


「助けてくれて…ありがとう」


本当に葉音が来てくれてよかった

私は、笑顔で葉音にお礼を述べた