「いや、気がついたら部屋に優衣がいなくて、下っ端に聞いたら疾風とどっかに行ったって聞いて…。」 私の問いかけに光樹は丁寧に答えてくれた。 はぁ…。 それで大地が疾風が私を連れ去らったと勘違いをしたのか。 バカか…。 冷めた視線をいつの間にか起き上がっていた大地に向け、 「疾風と一緒にオレンジジュースを買いに行っただけだよ。」 なっ?と疾風を見ると、疾風ははい、と頷いた。