聞きたい事はいっぱいあるのに。


聞けないのはシュウさんが好きだから。



聞いてしまったら……


シュウさんはきっとタエさんの元へ戻ってしまう。



それは直感。


絶対に外れないと言い切れる女の第六感。



「あっ、俺うどん食べたいんだけど……ケイちゃん?」



立ってられなかった。


目の前が真っ暗になって。



隣にしゃがみ込んだシュウさんは私の背中をなぜか擦ってくれていて。



「具合悪い?」



そんな心配そうに聞かないで。


こんな原因作ってるのは誰よ?


私に黙ってタエさんと連絡取ってるのは誰?



考えれば考えるほど胃がキリキリと悲鳴を上げる。