分かんない。 分かんない…… ただ、苦しくて。 苦しくて…… 胃の痛みが少し治まった私は、アヤ先輩の腕を軽く叩いた。 「ケイちゃん、ホント大丈夫?顔、真っ青」 心底心配してくれているアヤ先輩。 ごめんなさい。 アヤ先輩の愚痴を聞くってプリンまでもらったのに。 だけど、声にならなくて。 ゆっくりと息を吐きだす。 まだシクシクと胃の奥は痛いけど、さっきの痛みから比べると全然ましで。 「大丈夫……です」 そう笑うしか、私には出来なかった。