「ど、どうしたの?」
アヤ先輩が心配げに背中を擦ってくれて。
その手の暖かさに涙がこみ上げる。
シュウさんと付き合ってるんです。
私も浮気されてるんですか?
シュウさんはそんな事平気で出来る人なんですか?
シュウさんはタエさんがやっぱり好きなんですか?
疑問が溢れ出そうになって。
目を瞑って、前屈みのままじっとしていて。
「もしかして調子悪かった?ごめんね、外連れ出して」
涙声になるアヤ先輩に対して首を何度も横に振る。
違う。
アヤ先輩が悪い訳じゃない。
悪いのは……
私?
シュウさん?
それとも……
タエさん?

