今カノの私と元カノの存在




シュウさんはショーケースの中を覗いている。


そこにあるのはシンプルかつ高価なものばかり。


少し年上の人達がつけそうなデザイン。


まだ社会人1年生の私には似合わない物。



元カノなら似合うのかな?



「お待たせいたしました」



消毒してくれたらしいピアス。


耳に着けていたピアスを外し、手渡されたそれを耳につける。



「うん。やっぱりよく似合う」


「可愛らしい感じの彼女さんにはお似合いですね」



店員さんの一言で、ふと思う。