「俺も何かケイちゃんの身に着けられるもの買いたいな……って」 「えっ?でも」 「まぁまぁ」 シュウさんに引かれるようにお店へ入る。 綺麗な店員さんがにこやかな笑みを浮かべ、私達の傍へきて挨拶する。 「彼女にピアスを買いたいんだけど」 「かしこまりました。こちらへどうぞ」 勝手に話が進んでいて、店員さんとシュウさんに促されて奥のスペースへと連れて行かれる。 ショーケースから数点のピアスを取り出した店員さんは、シュウさんの前にそれを置いた。