「それだけ。だけどホント、シュウはいいヤツだからさ」 肩をポンポンと叩かれる。 シュウさんがいい人だって事は私だって知ってる。 だから昨日、付き合おうって言われて頷いたんだ。 その後、黙っててって言われたんだけど。 元カノとは正反対の私。 シュウさんは…… いったい私のどこに惹かれてくれたんだろう? そんな疑問を誰にも聞けない。 だから…… 少しだけモヤモヤとした気持ちを、心の奥に抱え込む事しか出来なかった。