2人でレジに向かいながらそんな些細な事を言い合って。



それがすごく楽しい。


初めて楽しいと感じられた。



心の底から。



やっぱりお金は払わせてもらえなくて。


お礼にとコンビニでデザートを物色する。


それは強引にお金を払う。



「ありがとな」


「どういたしまして」



2人でビニール袋を手に持って歩く。



特に会話はなかった。


今の私にはその時間がありがたい。



どうやって話そうか。



どう切り出そうか。



昨日も考えて眠れなかった。


でも、眠くはない。



横に感じるシュウさんの存在が、アドレナリンを体内の隅々まで運んでくれる。