シュウさんにこうして話した事なんてない。


自分の気持ちをさらけだして、嫌われる事が。


元カノと比較されてしまう事が。


シュウさんが離れて行く事が。



「……怖かったんです。嫌われる事や、離れられる事が」


「うん」


「好きすぎて。向こうが大人……だから私も頑張らないとって」


「うん」


「初めて会った時から、元カノの事知ってからもその気持ちは変わらなくて」



一緒に過ごせば過ごすほど、好きになる気持ちが加速して。


ずっと走り続けていたからかもしれない。


シュウさんが大人だから、子供っぽい所を見せちゃダメだって背伸びして。


無理して手足を動かして。