次の瞬間少しだけ。
ほんの少しだけ……複雑な表情を浮かべていた。
「……どうなってるんだろ?」
「え?」
「あっ、まっね。シュウも彼女出来たって言ってたしさ。まぁいいか」
そう言った時はすでにいつもの先輩で。
でも、思わず尋ねずにはいられなかった。
「どうしてシュウさんが……」
出てくるんですか?とは言えなかった。
「えっ?どうしたの、ケイちゃん」
自分でも分からなかった。
ポタポタと机の上に落ちるものを見ても。
どうして涙を流してるのか。
どうして泣いているのか……
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…