「はは、やっぱそう見えた?」 「はい」 「もしかしてケイちゃんも林さん狙い?」 「まっ、まさか」 先輩の視線に慌てて否定する。 そんな態度を見てホッとしたのか、アヤ先輩はあっ!と、突然思い出したように口を開けた。 「そういえばシュウがケイちゃんのアドレス聞いてきたけど、連絡ある?」 「え?あっ、2回程?」 「ふーん。そっかぁ」 「そういえば遠距離の彼女と別れたって」 つい居酒屋で聞いた事をアヤ先輩に口走ってしまい、慌てて口を押さえたけど。 ――――すでに遅かった……