ドキドキした心臓はMAXの心拍。 鼻呼吸が難しくて、口で酸素を取り込む。 ドアの向こうからシュウさんの声が聞こえる。 私がいなくなったから電話を取ったみたいだ。 後ろめたい事がなければ取ればいいじゃん。 いないからって話しするのおかしくない? だけど、喋らないでよ。 そんな楽しそうな声出さないでよ。 ドア越しに聞こえるシュウさんは夕方からの事を話してるみたいで。 これ以上聞きたくなかった私は、目の前にあるトイレへ逃げ込んだ。 現実からも逃げ出せたらいいのにと思いながら……