「ケイちゃん、この前の合コンでいい人いた?」
「えっ、あっ、まぁ……」
まさかシュウさんですとは言えなくて。
アヤ先輩はお弁当を食べながら何か考えているようだった。
「アヤ先輩は?」
「ん?私?」
「この前の雰囲気だと、林さんといい感じだったんじゃないですか?」
林さんとはシュウさんの会社の取引先の営業マン。
アヤ先輩にせかされたシュウさんは、自分の会社内でメンツを揃えられなかったらしい。
たまたまその日、アポイントで訪れた林さんに合コンの話を持ちかけOKをもらったんだと、この前の電話で話していた。

