おじさんたちにも話し、次の日には荷物を纏めた。 「気にしなくても良かったのに」 憂紀よりも、おばさんが寂しそうな顔をしてて、嬉しかった。 迷惑ではなかったんだと。 「お世話になりました」 「また泊まりに来てね。憂紀、寂しがるから」 「ありがとうございます。 憂紀、気を付けてな」 「うん…」 実家に向けて、歩き出す。 振り返りたい気持ちを我慢して。 人としての道理を踏まえておくのが大切なんだ。 寂しいのは俺も一緒。 けど、乗り越えたらもっと幸せが待ってると思う。