「おい」



「……」



「おい!」



「何」



愛斗の携帯に送られてきたボイスに、唖然とした。

…懲りないのか、あいつ。

お手上げなんだけど。



「こうなったら、使うしかないやんな?」



「何を」



「そんなん決まってるやんか。
碧斗叔父さんやんけ」



「お前な…」



いきなりデカイとこ出たな;;

碧斗さんは愛斗の父親の弟で、今は自分で立ち上げた【高瀬組】の組長。

【DEMON】の3代目総長で、今は総指揮者みたいな存在でもある。



「今回の下僕は、そっちの筋やろうからえぇやろ」



…変な勘だけは、働くんだな;;