ーーガチャ

鍵を開け、外を見た。



「はじめまして」



「…どうも」



しかし、知らない人だ。

他校の制服を来た人と、その人のお母さんらしき人。



「すいません、どちら様ですか?」



帰って来た父親が声を掛けた。

隣には「おっす」と、何故か暗い琉聖君が居る。

一緒にいるのも不思議だけど、何で暗いんだろう。



「はじめまして。私、矢野ーヤノーと申します。この子は娘の優乃ーユノーです。
急に押し掛けまして、すいません」



「構いませんけど…妻か息子のお知り合いですか?」



「私……私、上戸隆幸の彼女です…」



突然の告白に固まる私。

父親は「ごめんね?誰の事なん?」と、わかってない。