深夜1時を回ったたまり場となってる公園。

ここに居るのは、【DEMON―関東部―】の総長である高瀬愛斗ータカセマナトーと、俺、黒川琉聖。

中学で知り合って意気投合。

気付けば6年間、一緒に過ごしてた。

愛斗の父親が作った、30年以上も西日本最強と言われてる【DEMON―本部―】の支部まで作ってしまったほどに、長い付き合いだ。



「琉聖って、彼女おらへんかったやろ」



「まぁな」



愛斗は父親譲りの関西弁を喋る。

母親と、妹の憂紀は標準語だけど。



「憂紀はあかんか?」



「……;;」



今、憂紀の事を考えたんだけど。