「……?」
一頻り泳いで海を満喫していた陽。
「なぁ葉也、きょうこ知らね?」
波間をたゆたいながら、岩場で釣りをしている葉也に声をかける。
「…いや、見てないな」
首を横に振る葉也。
確か、更衣室に入っていく所までは見たのだが。
「さては、アレだな」
陽がクシシと笑う。
「水着に着替えたのはいいけど、あまりにも胸がペタンコなもんで出てくる勇気がないんだな」
「…あんまりからかってやるなよ、陽。きょうこ泣いてしまうぞ」
「いや、だってよ…」
たしなめる葉也に、笑いが止まらないといった様子の陽。
「ま、俺も鬼じゃねぇさ。勇気を出して出てきた暁には、生温かい目できょうこの胸を見守ってやると…」
言いかけたその時だった。
「お、お待たせー…」
やや沈んだ調子の声で、きょうこが更衣室から出てくる。
(ぷくく…どれどれ…)
笑いを堪えて振り向く陽、そして葉也。
その口から。
「お…おおおぉおぉぉお…」
思わず声が洩れた。
一頻り泳いで海を満喫していた陽。
「なぁ葉也、きょうこ知らね?」
波間をたゆたいながら、岩場で釣りをしている葉也に声をかける。
「…いや、見てないな」
首を横に振る葉也。
確か、更衣室に入っていく所までは見たのだが。
「さては、アレだな」
陽がクシシと笑う。
「水着に着替えたのはいいけど、あまりにも胸がペタンコなもんで出てくる勇気がないんだな」
「…あんまりからかってやるなよ、陽。きょうこ泣いてしまうぞ」
「いや、だってよ…」
たしなめる葉也に、笑いが止まらないといった様子の陽。
「ま、俺も鬼じゃねぇさ。勇気を出して出てきた暁には、生温かい目できょうこの胸を見守ってやると…」
言いかけたその時だった。
「お、お待たせー…」
やや沈んだ調子の声で、きょうこが更衣室から出てくる。
(ぷくく…どれどれ…)
笑いを堪えて振り向く陽、そして葉也。
その口から。
「お…おおおぉおぉぉお…」
思わず声が洩れた。


