男装少女-兄の代わりになった双子の妹の物語-




『なんと!』

『なんと?』



『新メンバーを募集します!!!』


ドクン、

心臓が大きく鳴った。

ドクドクと早くなっていく鼓動。

一気に眠気が覚め、テレビから視線を外せない。

(これを、見せたかったの?)

どうして、私に?

答えは出ているのに、ことりは未だに信じられない。

自惚れかもしれないが、皆は私をスカイに_____


『募集人数は一人、男女問わないから興味がある人は応募してね。』


にっこり、

楓は笑顔を見せた。




「わたし、」


もう一度、スカイに戻りたい。

ぐ、と拳を握りしめた。

陽はきっと私がとる行動に気づいていた。

だから二日前、大丈夫だよと声をかけてくれたんだ。



スカイの重大発表が終わり、再びニュースに画面が切り替わった。

きっと、ファンは大絶叫しているに違いない。


戸惑いを隠せないままちらりと時計を見て、

あと30分で彩乃が来ることに気づき用意をし始めた。