男装少女-兄の代わりになった双子の妹の物語-




かああ、と更に顔が赤く染まる。

「え、図星!?」

「だ、誰にも、言わないで...///」

「うん、絶対に言わないけどっ、え、何時の間に!?」

彩乃は驚きを隠せないでいる。


「しっかり、話聞かせてもらいますからね!」


まさか自分の兄と付き合っているとは思わなかった。

けれど彩乃は嫌ではない。

むしろ、嬉しい。


それから家につくまで、彩乃の質問攻めにあったことりは少し疲れた顔をしていた。

家の前で彩乃と別れてから、ドアノブに手を伸ばす。

がちゃり

「ただいま。」

勿論、家には誰も居なかった。

今日は母親は夜勤だと言っていたことを思い出して、

夕飯を何にしようか考える。



(そういえば、重要なことってなんだろう。)


楓が言っていた重要なことが何なのか、考えても想像つかない。

とりあえず、コンサート当日にわかることだ。

あまり深く考えずにことりは階段をあがっていった。