男装少女-兄の代わりになった双子の妹の物語-



暫く木村と話していると、ステージに司会者二人が現れた。

「始まるよ。」

その言葉に頷くと、木村も視線を前に移す。

何台ものカメラがステージへと向いた。


「今日のゲストはスカイです!」


司会者がマイクを通してそういえば爆発的な歓声が巻き起こる。

ドキドキと心拍数があがっていく。

自分が想像していた以上に人気の彼等を目の前に、動揺を隠せない。

「よろしくお願いしまーす。」

兄が人懐っこい笑顔で、観客に手を振ればキャアアアと更に大きな歓声があがる。




「陽くーん!カッコイイ~!」

「キャー!郁~っ!」

「楓可愛いー!」

「柚希くんこっちむいて~!」

「南くーん!」



悲鳴に近い声を聴き、ことりはぽかんとした。

そんな彼女に笑いかけると、木村は ファン、また増えたなあ と他人事のようにつぶやく。


皆からの憧れの的のスカイはそれぞれ席につくと、

司会者からインタビューを受ける。


「先々週も、スカイの皆さんがゲストでしたよね。」

「招いていただけて嬉しいです。」

「ファンの皆さんも嬉しいと思いますよ?

あ、来週コンサートがあるんでしたよね?」

「そうなんです。皆、チケット取った?」

陽が観客に問えば とったーっ! と言う声があがったり

 チケットあたらなかった という残念そうな声が響く。