ぎゅっと胸が締め付けられました。

声が届いたと思ったのに…。

わたしが立ち尽くしている間に、夕ご飯はテーブルに並べられました。

そして家族五人そろっての食事です。

けれどそこに声はなく、誰もが無言です。

その様子を、離れた所でソファーに座っているお祖母ちゃんが心配そうに見ています。

やがて食事が終わると、各々勝手に動き出します。

「はあ…」

「美羽ちゃん、もう休んだらどうだい?」

「…うん、そうしよっかな。じゃあおやすみ、お祖母ちゃん」

「うん、おやすみ」

わたしはお祖母ちゃんに笑顔を見せ、自分の部屋に戻りました。

制服からパジャマに着替え、ベッドに入ります。

「今日はダメだったけど、明日こそきっと…!」

そう決意し、眼を閉じました。