見上げた直の顔がかわいくて、抱きしめたくなる。 一年の女子と話しながら、階段を上る前に振り返る。 俺を見つめる直がいる。 俺は、 『あ り が と う』 口を動かして、直に手を振った。 直は、絶対に俺の心の声を 理解した。 頷いて、大きく手を振って、先を歩く中田の元へ走っていく。 ありがとう。 そして、 ごめんな。 自分の彼氏が、他の女の子からチョコをもらう姿なんて 誰も見たくないよな。 ごめん。 本当に辛い想いをさせて申し訳ない。