1回戦


次週の水曜日、発表があった…が、和紀は応募した事すら、すっかり忘れていた。しかし偶然めくられた見開きページに、ほぼ実物大の手がでかでかと描かれていたので、それに気付いた!
和紀はニヤリと笑って、来週は忘れないよう自分に言い聞かせたが、そのすぐ3秒あとには、お気に入りのマンガのストーリーが頭を占領していた!



3回戦


しかしそれが3回戦ともなると、気持ちの入り方がまるっきり違っていた。
休日よりも水曜日の方が、数倍待ち遠しいぐらいだ。

水曜日の朝、和紀はいつものコンビニに足早に向かい、脇目も振らず、雑誌コーナーに歩を進めた。
まず立ち読みでそのページを開き…


こぼれそうな笑みを押さえながら、コンビニのレジカウンターにその週刊誌を置いた!

和紀は家まで待ちきれず、帰り道にある公園のベンチで、その週刊誌に掲載されたを何度も眺めた。

和紀には不思議と上手く行きそうな、根拠のない自信があった!
目を閉じると、そこは東京ドームでの決勝大会で、会心の一撃で対戦相手を次々と負かし、何度もガッツポーズを繰り返していた…
『よしっ!!』

和紀はリアルなイメージが脳裏に浮かび、思わず言葉が口を付いて出てしまった。
少し顔を赤らめながら辺りをキョロキョロと確認し、誰もいなかったのでホッとしたら、また自然と笑みがこぼれた!