「それ、好きってことだよ!!!」
お弁当の中身のトマトを口に頬張りながら、愛羅は言った。
「そうなの!?」
「絶対そうだよ!!」
ワタシは修斗くんのことがスキ?
スキって思うと、胸らへんがくすぐったいような、痛いような感じになる。
これって恋なのかな。
でも、こんな思い、生まれて初めてで、よく分からない。
心臓がドキンドキン鳴りすぎて、息が苦しくなる。
「絶対そう。
千菜、修斗くんが好きなんだよ」
恋をしている愛羅が言うのだから、確かなのだろう。
けれど、信じられなかった。
まだ、分からない。
人をスキになるっていう感覚が。
「今日から、プール掃除があるぞー!!」
帰りのホームルームで先生がニヤニヤしながら言った。
プール掃除かぁ。
1番最初は嫌だな。
どう考えても汚いだろう。
1年も使っていなかったもの。
「今日は…神崎!!
…と柿下!!
2人だ!!」
え…嘘…。
修斗くんと2人…?
どうしよう。


