どこか遠くから小鳥のさえずりが聞こえる。
もうすぐ6月が始まる。
最近は梅雨のせいで雨ばかり。
こんなにも良い天気の日は久しぶりだ。
朝から太陽の光がさんさんとワタシに降り注いでいる。
昨日の夜に降った雨のせいで葉っぱが濡れている。
その葉が太陽の光に当たると、キラキラと光り輝いた。
少し遠くに、手を繋いでいるカップルが歩いている。
あれは、紛れもなく、愛羅と海太くんだった。
邪魔をしては悪いと思い、ワタシは抜かすことはせず、後ろから2人を見守った。
恋をしている人って、キラキラしている。
反対側の歩道を歩いているカップルもキラキラしている。
恋をするとキラキラと輝くんだね。
「千菜ー!!」
前を見ると、愛羅と海太くんが、こちらを見て手を振っている。
気付かれてしまった。
けれど、無視するわけにはいかない。
渋々と、2人の元へ駆け寄った。
「千菜、おはよう!!」
「おはよう」
「神崎、おはよう」
「海太くん、おはよう」
「1人だったの?
声かけてくれれば、一緒に行ったのに」
「いやいや、2人の邪魔しちゃ悪いし」
「何言ってんの!!
全然邪魔じゃないよ!!
千菜のこと、邪魔だとか思うなんて有り得ないから!!」
「ありがとう。
でも、1人で行きたい気分だったから」
「そうなの?
ならいいけど…」


