次の日から、愛羅の海太くんに対するアプローチが始まった。
ワタシが尋ねた時には、すでにメールアドレスをゲットしていた。
愛羅は、とにかく行動派な子だ。
海太くんは、もう気付いているのではないかと思うくらい、積極的だ。
「笹本って、海太のこと好きなんだろ?」
愛羅のことを見ていた瞳に、黒い影が映った。
ワタシのスキな声がしたのでドキッとした。
そして、愛羅のことがバレたのでドキッとした。
「修斗くん…、知ってるの?」
「いや、見てれば分かる」
あぁ…。
そうだよね…。
愛羅の行動見てれば、誰でも分かるよね。
ということは、海太くんにもバレてる……?
「愛羅の口から、海太くんのことがスキって言われた時、ワタシ、スキっていう意味がよく分からなかったの」
スキって何?
どうなったらスキって言うの?
ワカラナイ…。
「人を好きになるっていうのは、likeじゃなくloveなんだよ」
「love…?」
「うん。
相手のことを気にし出したら止まらなくなっちゃうんじゃない?
その人のことで頭も心もいっぱいになって、いつでも、会いたい、とか、話したい、声を聞きたい、って思っちゃって、会えなかったり、話せなかったりすると、自分が自分でないくらい、心の中が物足りなくなっちゃうんだよ。
でも、好きっていう感情を知らない時には感じることが出来ない新しい感情を知ることが出来るよ。」


