「初めましてだよね!」
修斗くんの友達らしき男の子の1人が言った。
「俺は若川陵(わかかわりょう)っていうねん!!
よろしゅーな!!」
「若川くん…?」
「いや、下の名前でええよ!!」
「陵くん?」
「おう!!」
「陵くんって関西の人なの?」
「あぁ!!
ばりっばりの関西人や!!」
「ワタシ、関西、好きなの!!」
「そ、そうなん!?」
「うん!!」
愛羅が関西好き?
初めて聞いた…。
そりゃぁ、お互い、まだ知らないこともたくさんあるか…。
でも、それが、とても悔しく感じた。
ワタシは愛羅のことを、何でも知りたい。
何でも打ち明けられるようになりたい。
これって欲情なのかな?
でも、友達なんだから、お互いがお互いのことを思うって普通のことじゃない?
それでも、やっぱり、入りすぎは駄目なんだろうな。
ほどほどがいいんだ。
「俺は、福江海太(ふくえかいた)」
「海太くん…」
見た目、とてもカッコいい。
少しだけ、スポーツマンっぽい。
「俺は藤城佑(ふじしろゆう)」
ワタシは、佑くんが自己紹介をしてから、ずっと、佑くんから目が離せなかった。
佑くんは、とても重く、とても辛い何かを背負っている気がしたからだ。
なんだか、ワタシと似ている気がする。
佑くんも何かをずっと抱えて生きているんだね。
自分も、人には話せない過去を持っているけれど、佑くんの力になってあげたい。
それで、少しでも佑くんが楽になれるんだったら。


