「ねぇ」
何度でも、いくらでも、ずっとずっと聞いていたいと思っていた声が、耳元で聞こえた。
「ん??」
「今日のお昼、一緒に食べない??」
「お昼は、愛羅と約束しちゃってて」
「そっか」
「うん、ごめんね」
「大丈夫」
本当は、一緒に食べたかったけれど、さすがに、愛羅の誘いを断ってまで行くのには、気が引けた。
「あのさー…」
また、耳元で声がした。
何度聞いても慣れない。
「笹本も一緒にどう?」
「愛羅に聞いてみないと…。
ちょっと聞いてくるね」
どうして、そこまでして一緒に食べたいのだろう。
別に今日でなくてもいいのに…。
「愛羅、今日のお昼さ…」
「オッケー!!」
「へ?」
「全部聞いてた!!
ワタシは全然オッケーだよ!!」
聞いていたのなら、言ってくれればよかったのに…。
みんな、変なの。
「愛羅、いいって。
だから、オッケーだよ」
「本当??
じゃぁ、お昼、屋上に来てね」
「うん」
屋上…?
屋上なんか開いているんだ。
修斗くんは、何でもやることが早いな。
すごい…。
ワタシは、いつも人の後ろからついていくタイプだから。
でも、そんなことでは駄目だ。
もっと、頑張らなきゃ。


