「アハハハハ!!それ、まじ!?」
「ウケる!!」
どこからか、賑やかな声がすると思って、ふと、耳で探した。
「でも、それってどうなの?」
あ…。
修斗くんの声だ。
男の子の声って、みんな同じようだと思っていたけれど、修斗くんの声は違う。
声からでも優しさが伝わってきて、聞いていて落ち着いていられる。
何度でも、いくらでも、ずっとずっと聞いていたいと思える声。
ワタシがそんなことを思ったのは、初めての経験だった。
今まで、ワタシの耳は塞がっていて、何の音も入ってこなかった。
何かの音が耳に入る度に、心が小さくなっていきそうで怖かった。
そんなワタシが、誰かの声をちゃんと聞くなんてこと無かった。
ワタシの壊れた耳は治ったのだ。


