2組の教室に入り、クラスを見渡した。
みんなキラキラしていて、青春しているって感じ。
上から下まで輝いていて、ワタシの中では、みんながみんな1番の主人公だった。
いつか、あそこの仲間に入りたい。
そんな欲張りな思いが頭をよぎった。
「後ろの方の席に座ろう」
「え!!」
「何?どうした?」
まさか、教室に来てまで、修斗くんがワタシといてくれるとは思ってもみなかった。
「一緒にいてくれるの?」
「あぁ。
だって友達だろ?」
そっか。
友達…。
友達ってそういうものなのか。
言葉では友達って簡単に言えるけれど、実際、友達がどういうものなのか、よく分からない。
ワタシにとって、友達っていうのは、一緒に何かをしたり、遊んだりして、心と心が通じ合うものだと思っている。
友達って何だろう。
どうして作るのだろう。


