「新明を想ってた過去の君も、
それを忘れられずに、俺との間で苦しむ今の君も…全てひっくるめて、俺は君を愛してる」
言葉が出てこなかった。
とてつもなく大きな愛に、何と言っていいかわからない。
「達也さん」
「ここ最近泣きっぱなしだったんだろ?お義母さんが言ってた」
「もう、ほんっとに余計なことばっかり言って。肝心なことは言わないんだから、お母さんってば」
「ほら、目が腫れるよ」
「うん」
博子も笑顔で涙を拭った。
達也が片腕でそっと抱き寄せる。
「あのね、もう一つ謝っておきたいことがあるの」
冷たくなった彼のスーツに頬を寄せながら、博子は言う。
「お母さんから聞いたの。
私が手術中、来てくれてたんでしょ、病院。知らなかったとはいえ、あんな酷いことを言って、ごめんなさい」
「君が謝ることはないよ」
「私、あなたを責めた。
亡くなった子に向き合ってないだなんて、あんな酷いことも言った。私だけが辛いんだって、そう思ってた」
「…実はさ、博子に黙ってたことがあるんだ」
その言葉に、博子は充血した目で達也を見上げた。
「決めてたんだ。君に内緒で、勝手に」
恥ずかしげに彼は笑う。
「美咲、って」
「え?」
「子どもの名前。美咲って付けようと思ってた」
「美咲…」
「君が妊娠したってわかった時、絶対に女の子だって思った。だからその子の命が、人生が美しく花開きますようにって思って。
言えば君はきっと、気が早いとか、男の子かも知れないって言っただろ?だから黙ってたんだ。
言おう言おうと思ってたんだけど、そうやっているうちにあんなことになって…」
「達也さん…」
みるみるうちに彼の顔が悲しみでいっぱいになった。
それを忘れられずに、俺との間で苦しむ今の君も…全てひっくるめて、俺は君を愛してる」
言葉が出てこなかった。
とてつもなく大きな愛に、何と言っていいかわからない。
「達也さん」
「ここ最近泣きっぱなしだったんだろ?お義母さんが言ってた」
「もう、ほんっとに余計なことばっかり言って。肝心なことは言わないんだから、お母さんってば」
「ほら、目が腫れるよ」
「うん」
博子も笑顔で涙を拭った。
達也が片腕でそっと抱き寄せる。
「あのね、もう一つ謝っておきたいことがあるの」
冷たくなった彼のスーツに頬を寄せながら、博子は言う。
「お母さんから聞いたの。
私が手術中、来てくれてたんでしょ、病院。知らなかったとはいえ、あんな酷いことを言って、ごめんなさい」
「君が謝ることはないよ」
「私、あなたを責めた。
亡くなった子に向き合ってないだなんて、あんな酷いことも言った。私だけが辛いんだって、そう思ってた」
「…実はさ、博子に黙ってたことがあるんだ」
その言葉に、博子は充血した目で達也を見上げた。
「決めてたんだ。君に内緒で、勝手に」
恥ずかしげに彼は笑う。
「美咲、って」
「え?」
「子どもの名前。美咲って付けようと思ってた」
「美咲…」
「君が妊娠したってわかった時、絶対に女の子だって思った。だからその子の命が、人生が美しく花開きますようにって思って。
言えば君はきっと、気が早いとか、男の子かも知れないって言っただろ?だから黙ってたんだ。
言おう言おうと思ってたんだけど、そうやっているうちにあんなことになって…」
「達也さん…」
みるみるうちに彼の顔が悲しみでいっぱいになった。


