礼子が死んでから数週間後……


ある街角にて、2人は今日もグッタリしていた。











「あ~~来ないわねえ! ムカつく程に。何よ! キー!」











「ほらほら、バス停で待ってる男性の手を操って女性のケツ触らせない。警察に連行されてくじゃないか。
こんなとこで待ってても、一生相談なんて来ないよ?」









どうやらあれから探偵業をやっているようだが、お世辞にも繁盛してるとは言い難い。



とゆうか、一回も依頼を受けた事がないのだ。











「何で!? 何で!? おかしいよ! キー!」











「ほらほら、連行しに来た警察官も操って女性のケツ触らせない。先日も、それで1人懲戒免職にさせたでしょ?
そんな八つ当たりしたって、来ないものは来ないの。宣伝してないんだから……」











誰も知らなきゃ意味はない。









宣伝も出来ない霊の世界では、口コミぐらいでしか霊を呼ぶことは出来ない。










それを理解出来ない礼子。



しかも、ここなら沢山来ると言って開業した場所も、人間が集まるだけであって霊はいない。









全くの無意味・ザ・スポットだ