「お帰りなさいませ!旦那様」 玄関から顔を出したのは体格のいい中年のおばちゃん。 背も高ければ、横幅も大きい。 一瞬玄関が自動ドアかと思った自分が恐ろしく恥ずかしかった。 こんなお屋敷だったらそんな事もあるのかと思った。 玄関が自動ドアって、お店じゃないんだから。 「ただいま帰りました。でもまたすぐ出ますよ」 「え!?」 と大きな声を出したのはあたし。 すぐ出るの!? 大地さんいなくなっちゃうの!? こんな初めて来たお屋敷に、知らない人だらけのお屋敷にあたし1人残されちゃうの!?