あたし達が今立っているのは、職員室の隣の校長室の扉の前。 「まさか先生…。あの人って校長先生?」 「ん?違うわよ。確か今日居るのよ。小柴さんラッキーよ」 どこが。と言いたい。 ラッキーだったら今頃こんな場所にはいない。 本来なら今頃寮の自分の部屋で荷物の整理をしてる筈。 そう考えると何だか落ち込んできた。 ――お母さん。あたしは今日から路頭に迷います。 「失礼します」 そんなうなだれたあたしを放置で、先生は校長室の扉を開けた。