「ねぇねぇ!! 紗香、今日転校生来るらしいよ♪」 『ふぅん……。』 「気にならないの?」 『別に…。』 気にもしてなかった。 ……はずなのに、 私は次の瞬間、 普通じゃいられなくなる。 「名前、聞きたい?」 『別に。』 「何よ~、つれないわね。 名前聞いたら、絶対大変なことになるのに。」 『意味分かんない。』 私がそう言うと、 伊織がボソッと呟いた。 「矢津田拓海って言っても??」