「それにしても……、 紗香は、そういう一途なとこも、可愛いのに……。 私の可愛い紗香に、 “重い”てなんだ!! ボケっ!!!!」 伊織はいつもこうやって怒ってくれる。 だから私は、フラれても明るくいられるんだ。 「さぁて、紗香。 新しい恋よっ♪♪」 『……はっ?!』 「メールの彼のこと、好きなんでしょ!!」 メールの彼って……。 恐らく、さっきメールきたときにディスプレイ見られてたな…。