姫は今日もご機嫌ナナメ

馬鹿で馬鹿で…最低。

タケ先輩を利用するなんて…。


だけど、利用しなきゃ、頼らなきゃ、あたし自身が潰れそうだった。


利用しただけなのに、タケ先輩の想いを踏みにじるような事をしたのに

『何があっても、薫の事…支えるから』

タケ先輩は、優しくそう言った。


「って…い、今“薫”って…!?」

『うん。あ、嫌だった??』

「ぜ、全然です!!!!でも…どうしてですか??」

『だって薫は俺の彼女だもん。ちゃんと名前で呼びたかった』


ードキッ