やっぱり今日のところは大人しく引き下がろうかなあ。


私はクルッと回れ右して、生徒会室のドアに背を向けた。


いやいや、なに弱気になってるのよ、自分!

いくら忙しくても連絡ぐらいは出来るはずだわ。


そもそも、付き合おうって言ったのはあっちなんだし……


私は生徒会室に向き直り、深呼吸をすると右手で握りこぶしを作った。


その手を顔の所まで上げ、ノックをしようと思ったら……、ガチャと音がして、内側から生徒会室のドアが開いた。


そして、私の目の前に現れたのは、全く予想外の人物だった。