17時20分…何時に来るのか聞いてないんだけど。

訊くのも面倒そうだし。

私はお冷やに口を付けながら、目を擦る。

最近の睡眠時間の平均は3時間。

朝方に起こされたり、寝る前に邪魔されたり…。



「お待たせ。君が、梢ちゃんだよね?」



やって来た4人の人。

梢たちは立ち上がり、ペコペコと頭を下げながら笑ってる。

私はみんなから視線を逸らし、まだ鳴ってもいない携帯を確認。

ここで連絡されても、困っちゃうんだけどね。



「はぁー…」



やる気のなさそうな男が私の前に座った。

ジャケットのボタンを外し、ネクタイを緩めてる。