「はじめまして、望月憂愛です」



何とかタイミングを見つけ、母親と兄貴の間に座ってお茶を出して挨拶。

「えらいすいませんな」と、お父さんは出したばかりのお茶を一気に飲んだ。



「ヤダねぇ。憂愛さんの前でみっともない」



「いや…」



「暑かったやし、喉も渇くやろ」



私の存在なんて丸でない。

引きつった頬を上に上げて、お茶を淹れ直しに行く。



「憂愛さん、申し訳ないねぇ。
こんなのが舅なんて嫌やろ」



「いや…」



「何を言うかお前は」



「事実やろ」



…人の話を聞きましょうよ;;