《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜

「ウン。

ここじゃなんだから、
移動しよう。

――あ、別にもったい
つけたいわけじゃないけどね」



「はい………」



力無く頷くと、先生は
目線でついて来るように
言って、先にたって歩き出した。



戸惑いつつも、あたしも
無言でその後に続く。



さすがにこの状態でまた
逃げてもどうしようも
ないし、話すならこんな
場所じゃない方がいい。



落ち着かない鼓動を懸命に
抑えながら、ただジッと
先生の背中を見つめて
ついて行ったら――

先生が入ったのは、1階の
職員室の隣にある小さな
部屋、コピー室だった。


_