《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜

あたしは無言でそれを受け
取って、さっさと戻ろうと
思ってた。



だけど辞書を手に取って、
きびすを返そうと体を
動かした時……。



「あ―――…」



教室の前方――黒板を見て、
あたしは思わず体を止めた。



そこにはまだ、前の授業の
内容が消されずに残ってる。



その内容は今あたしも
習ってるものだけど、
文字の形はあたしには
見覚えがない――…。



(そっか……C組の現国は、
久住先生だったっけ――)


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